東武鉄道の立ち売り特急券

 東武鉄道では、春日部・東武動物公園・久喜の三駅にてホーム上で駅員が特急券を販売しています。午後割・夜割の立ち売り特急券を入手しましたので、今回はそれをご紹介します。

 

なお、本記事では「けごん」号および「きぬ」号を総称して「スペーシア」号と表記しています。

その1

 春日部駅発行、上りスペーシア号の特急券です。春日部駅から浅草駅までは40km以下であるため、どこまで乗っても320円でした。つまり、浅草(まで)以外の口座は存在しません。

 なお、夜割廃止にともない廃版、現在は平日・土休日ともに520円となっています(平日・土休日で様式が違うか、は未調査)。

春日部駅発行、上りスペーシア号特急券

春日部駅発行、上りスペーシア特急券

その2

 春日部駅発行、下りスペーシア号の特急券です。上りと区別するため、中央部に赤線が2本引いてあります。最長の口座は東武日光/鬼怒川温泉、840円でした。

 午後割廃止に伴い廃版、現在は平日は1,150円、土休日が1,250円となっています。こちらは平日と土休日で料金が異なるため、それぞれで様式が異なると思われます。

春日部駅発行、下りスペーシア特急券
その3

 東武動物公園駅発行、上りりょうもう号の特急券です。その1と同様、どこまで行こうが浅草までの口座を購入することになります。料金は通年同額で320円でした。

 なお、夜割廃止に伴い、現在は520円となります(通年同額)。

東武動物公園駅発行、上りりょうもう特急券
その4

 東武動物公園駅発行、下りりょうもう号の特急券です。上りと区別するため、中央部に赤線が2本引いてあります。最長の口座は伊勢崎/赤城の840円でした。現在は1,050円(通年同額)です。午後割が適用された列車は、赤城行きまたは太田行きでしたが、一応葛生・伊勢崎も併記してあります。

 筆者は館林までの特急券を購入しましたが、実際は久喜で降りています(乗車時間約5分)。

東武動物公園駅発行、下りりょうもう特急券
その5

 以下はおまけとなります。

 東武動物公園駅発行、上りリバティりょうもう特急券です。リバティ車両を使用した特急列車は午後割・夜割の対象外なので、特に改廃はありません。リバティ号であることを示すためか、紫色の紙が使用されています。

 割高なリバティ料金が適用されていますが、↓のような40km以下の利用であれば、従来の特急料金と変わりません。

東武動物公園駅発行、上りリバティりょうもう特急券

 

最後に

 以上が私の所持している東武の立ち売り特急券です。車内で発売している特急券がレシート化された(JR直通を除く)今、立ち売り特急券は「手書きのきっぷ」を入手する貴重な機会と言えます。コストカットが進むなか、東武の立ち売り文化が残るよう願うばかりです。