18きっぷユーザーがいない
先日、長野県に行って来ましたので、その報告をば。
中込・岩村田のみどりの窓口が無くなるとのことでしたので、訪問を兼ねて散歩に行った次第です。あの辺は鉄道だと行きづらいので迷いましたが、最近出かけてないのでいい機会だと思いました。
1.旅程
私の旅程の決め方をざっくりまとめますと、いくつかある行きたい場所の中から予算と時間を天秤にかけ、行けそうだったら行くことにしています(まとまってない)。基本的に出不精なので、窓口の閉鎖情報を聞いてからようやく重い腰を上げる、なんてことも多いですね。湯水のように金があるわけでもないので、飛行機やら新幹線には乗れません。
閑話休題。今回は、中央線と小海線を乗り継ぎ、帰りは小諸からバスで帰ることにしました。本当は、上田から帰りたかったのですが、値段と時間を勘案した結果、小諸からとなりました。
2.本編
まずは、ちんたら走る中央線快速で高尾を目指します。やはり快速は遅い。なんで快速を名乗りながら中野から各駅に停まるんだ。意味が分からない。埼京線は上下方向に通勤快速が走ってるんだから、中央線も見習って中野の次は国分寺に停まるようにするべきです。寝てたから関係ないけど。
高尾で普通・甲府行きに乗り換えです。自販機でウィンドーショッピングをする輩のせいでお茶を買い損ねました。高尾で歩行という運動が生じたため、すっかり目が覚めてしまい、持ってきた積読本を消費、2冊持ってきたのですが、振り返ると少々足りなかったですね。Twitterに触れてないので大変に健全。
甲府で普通・松本行きに乗り換えです。甲府を過ぎ、ラッシュとは反対方向なのでガラガラです。とはいえマナーの悪い集団がいたのでお世辞にも快適ではありませんでしたが。この集団は小淵沢で降りましたが、小海線に乗換じゃないか……と内心ヒヤヒヤ。
小淵沢で普通・小諸行きに乗り換え、小海線に乗り換えです。筆者は乗ったことがないのでワクワクしておりました。
ワンマン運転だから記載の時間までドアが開かないよ、ということでしょうか。
小淵沢を発車すると、しばらく上り坂が続きます。これが「八ヶ岳高原線」と呼ばれる所以なのでしょう。確かに中央線と比べて山が近くにあるように感じます。観光路線らしく、沿線紹介の自動放送が搭載されています。さらに、英語の自動放送まで搭載されており、かつての賑わいを感じさせます。
野辺山~清里間は「JRレコード」、JR線で最も標高の高い区間を走ります。小諸方面に向かって左側に記念碑があり、結構大きいので目立ちます。
I'm at JR鉄道最高地点 in 南牧村, 長野県 https://t.co/DIGrGtQuSl pic.twitter.com/mSZgS1bZam
— 〇〇〇〇💸 (@gr_4c) 2022年2月28日
また、野辺山駅はJRの駅で最も標高が高い駅で、ホームにはそれを示すポールがあります。これを撮ってたら乗り遅れそうになりました。危ない。
天気も良く、景色を見るだけなら非常に良いシーズンです。いつか「HIGH RAIL星空(外部リンク)」にも乗ってみたいものです。
列車を臼田で降り、入場券を購入。こちらの閉鎖情報は今のところありませんが、そのうち無人化されるのかもしれません。
臼田駅のみどりの窓口の営業時間は、07:45~11:45、12:35~1540(2022年2月28日時点)です。「窓口で佐久平からの新幹線きっぷも発売しています」の看板、簡易委託駅にありそうな看板ですね。
臼田駅から歩いて中込駅に向かいます。約5kmを1時間で行けばよかったので、GoogleMapsより若干余裕がありました。道も平坦で、筆者の脚が痛くなった以外は何も問題なし。
少々早足で進み、45分くらいで中込駅につきました。こちらは、2022年3月12日でみどりの窓口が閉鎖、翌日から「話せる指定席券売機」が導入されました。
構内は学生で賑わっており、少々肩身が狭い思いをしました。遊んでるの私だけ。駅前に駐車場があるなど、佐久市内の駅としては最も賑やかな駅と言えそうです。
中込からは列車に乗り、岩村田へ移動します。こちらも2022年2月28日でみどりの窓口の営業が終了、指定席券売機へ置き換えられます。
相変わらず写真を撮るのがヘタクソ。指定席券売機は券売機の左隣に設置されるようです。岩村田は高校の最寄り駅なので、それなりに需要があるという判断でしょうか。
岩村田から10分ほど歩いて佐久平駅へ移動します。これだけ近ければ岩村田の窓口が無くなるのも納得ですね。
佐久平駅は新幹線も止まるだけあって駅舎も大きく、レストランや観光案内所も入居しており、佐久市の玄関口にふさわしい駅です。平日昼間なので人影はまばらでしたが。新幹線の線路が地上にあるため、小海線の線路が高架になっています。
佐久平から普通列車に乗り小諸へ移動。小諸では昼食をとりました。
I'm at 草笛 小諸本店 in 小諸市, 長野県 https://t.co/YS4Td5rzSX pic.twitter.com/FUn0BAfQ9N
— 〇〇〇〇 (@gr_4c) 2022年2月28日
臼田から中込まで歩いた理由は、お店の営業時間に間に合わせるためでした。そば定食は煮物・天ぷら・おはぎが付いて1,250円。そばの量が多いので、この値段は妥当な気がします。いつか大盛にも挑戦したいところ。
案の定時間が余ったので少し観光っぽいことをします。まずは懐古園から。動物園が空いていればよかったんですけどね。あいにく、工事のため長期休園中……
少しは観光っぽいことをしてみる (@ 小諸城址 懐古園 in 小諸市, 長野県) https://t.co/kIyi92stZg pic.twitter.com/hEBiBxEAAI
— 〇〇〇〇 (@gr_4c) 2022年2月28日
懐古園は小諸城の跡地で、石垣だけが残っているのを鑑みると、山城と推測されます(専門的な意見ではありませんが)。武田信玄の腹心、山本勘助も整備に関わったとか。
結論から言うと、ちょっと後悔しています。石畳がある区間は良かったのですが、土、というよりもはや泥と化している場所が多く、この時期の散策は控えたほうがいいでしょう。靴が汚れるどころか、ズボンの裾まで泥がついてしまいました。やはり雪が解け切って桜の咲く季節が一番良いかな、と思います(混むのが難点ですが)。
まだ時間が余ったので、しなの鉄道に乗車します。どうせなら補充券でも買いたいところですが、「補充券ください」という勇気はないので券売機できっぷを買いました。ちょうど快速長野行きが来たので二つ先の田中駅へ。
田中という駅名、以前から気になっていたのですが、まぁ普通の駅ですね。一応売り出してはいるようですが。
やはり、というか、案の定というか、駅前は静かで国道沿いに店がある街でした。地方の鉄道駅の宿命なのかもしれませんね。
シャッター通りのように見えますが、やたらスナックと寿司屋が多いので夜になると多少賑やかになるのかもしれませんね。思わず太字にするくらいには多かったです。何故だ……
つづいて、東御郵便局で風景印をいただきました。
意匠はブドウと田中宿でしょうか。残念なことに、通帳を忘れたので入金は無し。もし忘れずに持ってきていたのなら、小諸市内の郵便局を回っていた気がします。
長い旅も終わりの時間が近づいてきました。田中から小諸に戻り、新宿行きの高速バスを待ちます。小諸駅のみどりの窓口跡は客単価が高そうで利益率の良さそうなカフェになっていました。↓のツイートをしたらそのカフェから「いいね」を賜ったのでうかうか陰口も叩けません。
小諸駅17:10→バスタ新宿#四零高速バス pic.twitter.com/vtl1CGiBVv
— 〇〇〇〇 (@gr_4c) 2022年2月28日
この高速バスは、高峰高原というところが始発のようで、小諸駅、佐久平駅を経由してバスタ新宿を目指します。予約した時点ではガラガラだったのに、いざフタを開けてみると座席の半分くらいは埋まってて、おかしいなと思っていたらそういうカラクリでした。自分の予約していた席は荷物で塞がれていたので、心の中でさんざん悪態をつきつつ空席に座りました。なお、大半が佐久平駅で降りていきました。新幹線に乗れる富裕層はいいな。
バスは上里SAで休憩、練馬駅と中野坂上駅に止まりつつバスタ新宿へ到着。練馬と中野坂上で降りた人はいなかったようです。爆睡していたのであっという間。
到着! (@ バスタ新宿 in 渋谷区, 東京都) https://t.co/3IZ4HiuCdW pic.twitter.com/WcNJ31j4DY
— 〇〇〇〇 (@gr_4c) 2022年2月28日
3.最後に
以上長々と書きましたが、感想を。
18きっぷ解禁日を待つと、岩村田の窓口閉鎖に間に合わないため、やむを得ず普通乗車券を使いました。筆者は、この記事を書いている時点でも18きっぷを買っていないので、結果的には安く上がりました。18きっぷが安いとはいえ、食費を含めたら5,000円/日はかかりますからね。家でゴロゴロしていても昼は食べなきゃならないので、野暮な話かもしれませんが。
一番ありがたかったのは、人が少なかったことでしょうか。みどりの窓口の営業最終日は、たいてい入場券を買い求める客で混雑します。さいたま新都心駅の窓口に並んでる層の治安の低さに辟易した苦い過去があります。写真をとるのは結構なことですが、プライバシー的にも他の人に配慮してほしいところです。どうせツイッターにあげるんだろうし。
18きっぷシーズンの中央本線は大変混むので、座席争奪戦になります。クロスシート車が来たら(治安的にも)最悪です。そういう意味では、あえて18きっぷシーズンを外すのも良いかもしれません。
今度こそ本当に最後です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。またいつか、どこかでお会いしましょう……