MaaSって何?

 今回は、最近よく聞く「MaaS」について書いていきます。お急ぎの方は、2と4だけ見てください。

1.前書き

コロナ禍にも慣れて長いですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ワクチン接種も進み、観光地にかつての賑わいが戻ろうとしている頃合いであります。最近、筆者を悩ませているいるのは、交通費の増加です。

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度重なる旅行のせいで、遠くの場所に行きたくなります。

 より遠くに出かけるのなら、より多くの金がかかるのは必然でありましょうが、金欠には厳しいのです。

 そんな悩みを解決してくれるかもしれないのが、MaaSです。

 

2.Maasの定義

 MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。(出典:国土交通省日本版MaaSの推進)

 Maasの概念図

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画像出典:国土交通省


簡単に言うと、「鉄道やバスのきっぷや、施設の入場券をネット上で買えるシステム」です。利用者は一切を手軽にネットで買うことが出来、鉄道会社もきっぷの発券コストを抑えられる、Win-Winの関係にあります。

 

3.良い点/悪い点

 ここからは、実際に筆者がMaaSを使ってみた感想となります。

3-1.良い点

 一番のメリットは、「検索・予約・決済等を一括で行」える点だと感じます。個人的に嬉しいのは、入場料等の支払いが楽である、に尽きると思います。また、MaaSにバス料金が含まれているとなお良いですね。「事前に調べとけよ!」という指摘はごもっともなのですが、地方のバスの値段を調べるのって結構大変なんですよ。見にくいし。整理券を取って、降りるときは運賃表とにらめっこして、小銭が無かったら両替機を使って……と結構面倒です。その点、MaaSなら画面を見せるだけですから楽です。(MaaSがあるような区間ならフリーきっぷがありそうなものですが)

 次点に、きっぷを失くす心配が不要という点、あるいは探す手間が省ける点でしょうか。きっぷをどこに保管しておくか?は結構悩みますね。失くすことは無いにしても、どこにしまったか忘れて探す、なんてことはよくあります。流石にスマホなら失くさないでしょう。知らんけど

 趣味的な観点で言うと、キャッシュレスで払えるのがありがたいですね。いちいちATMで紙幣を出して持ち歩く手間が必要ありません。ネットで買うんだから当たり前ですが。

 そして、なにより安い。後日記事にしようと思っていますが、例えば「東京スカイツリー天望回廊付き東武本線乗り放題デジタルきっぷ(発売終了)」はかなり安かったです。スカイツリーに上れて、東武本線系統が2日間乗り放題で3000円です。スカイツリーに上るだけでほぼ元が取れてしまいます。これは極端な例ではありますが、系列会社だからこそやれるのでしょうね。

3-2.悪い点

 最大のデメリットは、自動改札を通れない、です。自動改札が全国(※)に普及した今、わざわざ有人改札に行って画面を提示するのは苦痛です。空いてればよいのですが、精算などで混んでいると最悪です。改札で問い合わせている人がいたせいで電車に乗り遅れました。愛媛県徳島県には自動改札機がありません。

 次に、MaaSごとに会員登録をする必要がある点です。鉄道会社が他社にサービスを委託している都合上、仕方が無いのですが、やはり煩雑です。中には、委託先が同じでも違うMaaSだから登録し直してね、という例もあるようです。

 また、ブラウザで画面を読み込むため、タスクキルしてしまうとログアウトとなり、再びログインする必要があります。これはどうしようもないのですが、地味に面倒です。

 筆者は経験したことは無いのですが、サービスの不具合でアクセスできない。という事例もあったようです。この時は一部返金対応になったとか。紙のきっぷだと、こんなことにはなりません。多分。

4.総評

【良い点】

安い

キャッシュレス可能

【悪い点】

・(特に都心部で)面倒最大の弱点だと思います。

システムエラーに弱い

 

 上述の悪い点に関しては、紙のきっぷとして発券できるようになれば解決すると思われますが、そうするとMaaSの意義が薄れるので難しいところでしょうか。国土交通省のお墨付きもあることだし、さらなる改良・発展に期待しましょう。